投稿日:2019年06月11日

【札幌 弁護士コラム】論理的に語る力と語らない力

昨日は、新しい顧問業務のパンフレットの作成と、既存業務の案件対応を進めました。

 

夜は、とある個人事業主の方と食事をさせていただいたのですが、非常に魅力的な方で、従業員が辞めない快適な職場を作られているという話を伺いました。

 

その中で、私から「なぜスタッフが辞めないのですか?」という質問をさせていただいたのですが、なかなか答えに窮しているような雰囲気がありました。

それというのも、その方は普段は厳密に人に説明をするような商売柄でもなく、必ずしも伝えたいことを言語で論理的に説明するようなお仕事ではないことであるからだと考えられます。

 

私(荒木)の仕事である、弁護士業においては、人に対して論理的に、正確に物事を伝えることが最大の肝となっています。

しかし、実はそのような仕事というのは特殊なほうであり、論理的な正確性よりも感情伝えることが優先したり、雰囲気を作って従業員をやる気にすることの方が大切であるといった職業も往々にして見受けられます。

 

特に、私の職業のような論理性が高いと思い込んでいるような職業に就いている人こそ理解しなければいけない事は、世の中の根本原理は必ずしも論理的に成り立っているわけではないということです。

もちろん、論理性は重要ではあるのですが、それが全てがであり、それで全てが解決できると思うのは誤解であると認識すべきなのでしょう。

何ごとも全てバランスの問題かとは思いますが、論理性を超えた領域にも大きな世界が広がっている、ということを意図的にでも理解すべき業種もあるように思った次第です。