投稿日:2019年06月08日

【札幌 弁護士コラム】業務拡大必要な効率化:効率化の可能性と限界とは?

私(荒木)の事務所は、この7月で5周年を迎えます。

おかげさまで多くの皆様からご愛顧いただき、なんとかかんとかここまでやってこられました。

弁護士は2人体制となり、スタッフも2名でさらに人員拡大を予定しています。

 

一般論として、業務が拡大していく中で、どうしても個人の力では立ち行かなくなる部分があり、人を雇ったり、外注したり、自動化したりといったようなことが必要になります。

事業の拡大にあたっては、個人の力に頼るか否かといったバランスが非常に重要になるわけです。

 

例えば、個人の能力を目当てにして依頼を受けた業務は、仕組み化が困難なのであり、非代替性が高いものであるといえます。

一方で、いわゆる単純作業や、雑務といったものについては仕組み化を図り、効率化を進めていくことが肝心となってきます。

 

このような中で、どちらに位置づけるべきか、ということが難しい業務も存在します。

すなわち、お客様からは個人を指名して依頼を受けた仕事について、他のスタッフに任せるような場合や、手作業や人の目で確認する方が品質が上がるけれども、機械化した方がコストダウンにつながるといったような場合です。

この辺のバランスの取り方が経営者の手腕の見せ所といえます。

仕組み化や自動化を図ることによって得られるコスト削減の量と、失う恐れがあるレピュテーションや品質等を天秤にかけることが、まさしく経営判断であるといえます。

 

このような判断を繰り返すことにより、経営者としての判断能力が高まることとなります。

判断能力が高まれば、一見リスクが高そうなことでも、ギリギリのところでリスクヘッジをするようなことも可能となり、効率化が図れるというものです。

このように考えてみると、それまでは当然に人力でやらなければならないと考えていたり、特定の人が対応しなければいけないと考えていたりするような業務が効率化の対象とできる可能性が芽生えます。

効率化というものは、事業拡大に置いて必須のことではありますが、効率化の可能性について改めて考えてみられても良いのではないでしょうか。