投稿日:2019年05月24日

【札幌 弁護士コラム】紳竜の研究を見て:どの業界においても通底する根本原理を理解する大切さ

先日から紳竜の研究というDVDを見ています。

まだ途中までしか見ていませんがその中でも非常に多くの学びを得たように思います。

お笑いなどあまり見ない、という方も是非、見てみて下さい!

 

<紳竜の研究>
https://www.amazon.co.jp/%E7%B4%B3%E7%AB%9C%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6-DVD-%E5%B3%B6%E7%94%B0%E7%B4%B3%E5%8A%A9%E3%80%81%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E7%AB%9C%E4%BB%8B/dp/B000OQDSRC

 

このDVDは、漫才ブームの中で一時代を築いた島田紳助と松本竜介のコンビである紳助竜介の軌跡を描いたものです。

紳助竜介自体はわずか8年間程度しか活動していませんでしたが、今も漫才史に名を残す名コンビであったとされています。

 

このDVDでは、昔の漫才の映像などを交えながら、その背景でどのような考察がなされてきたかを描いています。

特に、その中で心惹きつけられたのは、島田紳助がNSC (吉本の芸人育成機関)の生徒に対して、お笑いについての講義をしている場面でした。

 

この内容は、単にお笑いに限らず、人生やビジネスにおける根本的な考え方が示されているように感じました。

例えばXとYの話というものがありました。

ここでいうXとは自分の強み、Yというのは世の中で求められているお笑いの傾向、ということを意味しています。

島田紳助がここで言っているのは、自分の強みであるXをまず見つけなければならないということ、その上で世の中で求められているYを感じ取り、それに合わせる努力をしていかなければならない、ということです。

すなわち、お笑いで売れるためには方程式があり、行き当たりばったりで売れただけでは、この方程式が理解できておらず、結局は一発屋で終わってしまう、ということを指摘しています。

 

この話を聞いた瞬間、同じことを見た既視感を覚えました。

そうです、ドラッカーが同じことを言っているのです。

ドラッカーの文脈は、自らがどのような職業を選ぶべきか、ということを述べていますが、本質的には同じことを言っています。

 

島田紳助は、自らが述べている通り本も読まないようですし、ましてやドラッカーなど手にとったこともないでしょう。

しかし結果的に同じことを述べているというのは、1つの業界において徹底的に分析する思考を持ち、その中で突き詰めていった結果が合致したということなのです。

 

このことを裏返していうとすれば、いかなる業界においても、通底する根本原理が存在するのであり、その根本原理を身に付けた上で、それぞれの業界においてカスタマイズしていけば成功に向けての方程式としては必ず成立するということです。

 

まずは根本原理を理解する、その上で方程式を立てる、そして方程式に基づいて行動を行う。

このことさえ理解しておけばビジネスにおける成功というのはさほど難しいことでは無いのではないでしょうか。