今日は、恒例の滝行でした。
1ヵ月間の罪穢れを払い落とされた感じで、爽快感に満ちあふれています。
その後、北海道新聞主催のイベント、道新キッズイベントまなボックスというものに参加してきました。
目的はというと、初音ミクで有名なクリプトンフューチャーメディアの代表である伊藤さんと、信用高校校長の新井さんのトークショーでした。
トークショーの内容は素晴らしく、特に北海道が課題としている人材の問題、すなわち未来を拓くような力のある人材の育成について語っておられ、強く感銘を受けました。
そのこととも絡むのですが、一流と二流を分ける1つの基準というのがあるのではないかと思いました。
すなわち、一流になる人は踏み込みが素晴らしいということです。
裏を返していうと、チャンスの女神の前髪は短い、という言葉に象徴されるように、チャンスというのは一瞬しかありません。
一瞬のチャンスを逃すと同じチャンスは二度と巡ってわきません。
そこで、一流になる人はその一瞬のチャンスを掴む能力に長けているということがいえるのではないでしょうか。
これには実は様々な背景が必要なのではないかと思います。
まずは、チャンスと見るやすぐに飛びつくような瞬発力です。
これがなければ何事も始まらない事は明らかですが、意外と人ができない人が多いのです。
次にチャンスに飛びついてみて、結果が出なかったことに対する反省ができるということです。
これは、同じことを反復していても成長はなく、どこかで振り返り箱を見つけ、それを改善しようとする能力です。
これも成長のためには必須の能力であるといえます。
さらにそれらの前提として、チャンスを掴むための下地を作る努力をしているということです。
例えば、ある人と近づきたいと考えているとしても、その人の専門分野について何も知らなければ会話は盛り上がらないでしょうし、何らかの価値提供できるような準備がなければ、相手の共感を得ることもできません。
それらのリソースが十分に準備できる、ということも重要な能力ではないかと思います。
それらの上で最も重要な事は、チャンスと見たときにいかに早くいかに深くまで踏み込んで勝負ができるかということです。
これは程度問題であり、本当に高度なレベルの話ではあると思いますが、スポーツなどのプロの世界ではよく言われる話です。
私は将棋を趣味としていますが、プロの棋士の力量はそれほど大差がないといわれており、勝負が決するのは片方が深く踏み込み、それによって相手がミスすることによるとされています。
普通に考えているだけでは、みんな似たり寄ったりの手を指すものですが、そこでもう一歩踏み込めたプロだけがタイトルを取ったりするという一流の領域に行けるものといわれています。
このような深い踏み込みというのは、ビジネス世界でも同じです。
見込みが浅ければ、相手に深く刺さる事はなく、ビジネスとして大きく成長する事はありませんし、一方で深く踏み込みすぎるとリスクが顕在化し、それまで培ったものも吹き飛んでしまうことすらあります。
それらのリスクを犯してでもギリギリのとこまで組み込める力、これが一流の証なのではないでしょうか。