投稿日:2019年03月13日

【札幌 弁護士コラム】「Iワード」で語る重要性

昨日から道産子社長会という会合のため東京に来ています。

ランチはタレント兼営者として活躍中の女性と、その方にご紹介いただいた生前整理の専門家の方とビジネスについてお話ししました。

新しいビジネスの展開についてヒントを頂きました。

 

そこで特に話題になったのが、自らの認識や考え方をいかに伝えるかということの重要性です。

知識はそれだけで相手に伝えようとすると、字義的なだけでは必ずしも十分に伝わらないことがあります。

また、自らの考え方というのもいかに伝えるかが非常に重要であり、抽象的な概念を伝えるがゆえの難しさがあります。

 

そこでは物事の伝え方の問題になってきます。

相手に物事を伝えるにあたっては、事例やエピソードを交えて語るのが重要なことになってきます。

それというのも、抽象的な概念を伝えるだけでは、なかなか飲み込みがうまくいかず、相手の考え方の中に浸透してこないためです。

 

もう一つ重要なのが、事例やエピソードを自らの体験や経験として語ることです。

これがなぜ重要かというと、自ら体験や経験をしたことであれば、角度を変えて話すこともできますし、何か質問されればさらに深いことを述べることができますし、そもそも自らの感情がこもっている以上、話し方や態度からしても伝わりやすくなることは間違いありません。

それに対し、教科書や本で学んだような知識を受け売りするだけでは、聞き手にとっては満足のいくものとはならないでしょう。

仮に教科書や本で読んだ知識を話す場合であったとしても、それに対して自分がどういった感情持ったか、どういう考えを持ったかという部分にまで言及すれば、またこれはこれで伝わり方が違ってきます。

 

これらのことを総称していうとすれば「Iワード」で語るということです。

「I」が主語になるような語り方をすることで伝わり方が変わり、相手における情報の歩留まり率も高まるものと考えられます。

 

特に、士業のような知識で商売をしていると考えている人にとっては、非常に重要な話であるように思われます。

それというのも、知識偏重になってしまっては結局のところ、相手の理解や意向を無視しているということになるからです。

これに対し、「Iワード」を使った語り口というのは、あくまでもいち当事者として相手と向き合って話すということにつながるのであり、そこには対話の要素が生まれます。

この対話の要素があることによって、自らの伝えたかったことが伝わるというものです。

 

その意味でいうなれば、家族信託のような仕組みについても、仕組みの説明をするだけではなく、いち当事者としてご相談にこられた方と向き合う必要があるのではないかと考えています。

どれほどまでできるかは、ぜひ実際にご相談にいらしてみてください(笑)。

 

<家族信託について:株式会社つなぐ相続アドバイザーズHP>

http://tsunagu-s.jp/for_family_trust/