投稿日:2019年02月07日

【札幌 弁護士コラム】意思決定コインをもう1枚!:心のスタミナを増やすことが大量行動への近道

先日、留学生の黄国棟さんと会食をしてきました。
この黄さんは北大でAIの研究をしており、大学とは関係なく各方面から仕事や研究の引き合いがあるという超優秀な方。
MITの合格を蹴ってでも日本で起業したいとおっしゃっていらっしゃいますが、是非日本で成功して頂きたいと思います。

 

さて、人は常に無意識的に意思決定を行っており、そこに作為的な意思決定を行うということは人にとって負荷になるというお話をしたことがあります。
例えば日常のことでいえば、普段は歯ブラシで歯を磨くだけの人が、ひとから勧められてフロスを使おうとするのは、最初の段階では精神的な負担になります。
同様のことは勉強についてもいえますし、ビジネスにおいてもいえます。

 

そうした負荷がかかるため、人は1日にできる意思決定の数(意思決定コインの数)というのは自ずから限界があると考えられています。
1日にできる意識的な意思決定の数の上限を超えるとあとは惰性で行動をせざるを得なくなってしまうというわけです。

 

但し、この意思決定コインの数は先天的なものではなく、修行によって増やすことができるように思います。
すなわち、社会人になったばかりの人がビジネスにおいてできる意思決定の数というのは、社会人を30年やっている人のそれに比べて格段に少ないということですが、ビジネスにおいて修行することによって意思決定コインの数は増やせるということです。
ここで重要なのは、単に長期間ビジネスをやっていれば自動的にコインの数が増えていくわけではないということです。
日々、意思決定することを意識し、常に速いスピードを心がけることによって徐々にコインの数が増えてきます。
そうやってコインの数を増やすことによって、「心のスタミナ」が増え、大量の行動ができるようになります。
大量の行動ができることによってさらに仕事の範囲が広がり、大きな渦を巻けるようになってくるわけです。

 

そうして考えてみると、日々の意思決定がいつか大きな結果につながってくることがわかってきます。
日々の一つ一つの意思決定を大切に考える、これが人の成長とその先の結果を左右することになります。