先日もお伝えしましたが、わりと最近は色々なことに手を出して空中分解寸前です(笑)。
半分は冗談ですが、なかなかに充実した毎日を過ごさせて頂いており、気を抜くことができない毎日です。
そんな中で思うのですが、ビジネスにおいても「基礎体力」というものは非常に重要だということです。
基本動作はもちろんのことながら、フィジカルの意味での体力、精神面での気力、1つの仕事に対する集中力、様々な外部環境に対する柔軟性など、どのような業種、立場においてもこのような資質や能力といったものは必須のものであるといえます。
このような基礎的な力がなければ基本的な業務にも支障が生じ、それ以上のレベルの高い業務には臨むことができません。
しかし、どうも最近は最新鋭の技術的なところにばかり目が向いてしまっているような気がしてなりません。
すなわち「ITやAIを活用すればコストが削減できる。」といった発想であったり、「業務の仕組みを変えれば改善が図れる。」といった発想であったり、「同業他社の成功事例を真似すれば売り上げが立つ。」といった発想であったり、ややもすれば浅はかな発想が幅を利かせているように思えてなりません。
しかし、このような発想はうまく行かないどころか、ややもすると損害を発生させることになりかねません。
それはモデル自体が悪いわけではなく、基礎体力がしっかりしているからこそできているという部分が多々あるからです。
例えば私のビジネスモデルを真似してみようと思ったらなかなか大変だと思って頂けると思います。
・業務は上場企業のコンプライアンスから、顧問業務数十社、相続の専門業務、交通事故・離婚などの一般民事業務まで
・東京に月2回はセミナーなどを聞きに行き、札幌でも月に5回から10回程度はセミナー聴講
・飲み会は月に最低20回
・ブログ、ツイッターで毎日情報発信しつつ、メルマガも配信
・異業種交流会の各主幹事の業務も並行
・家族信託に関するセミナー、法律に関するセミナーを行いつつ、自主開催セミナーも随時開催
・それらに加えて毎月滝行(笑)
といったように自分でいうのも何ですがなかなかに体力も気力も使っているわけです。
このようなことが可能になっているのは、何も技術的なものばかりではなく、基礎体力たる人生に対する基本的な考え方や、目標設定、行動速度のトレーニング、その他もろもろの習慣があってこそのものです。
単にこれらの表面的な部分だけを真似しようとしても、普通はすぐに瓦解してしまうでしょう。
これは私が特に優れていると言っているわけではなく、人それぞれに得意領域があり、その前提として基礎的な能力が身に付いている部分があるのであり、前提を欠いた状態では人の真似は不可能であるということを言わんとしているのです。
短絡的な情報に流されず、いかに自分しかできない領域を作るか、そのためにどのような能力を身に付き、さらにそのために修行を行えばいいのかを問うていくことが、実は目標達成においては近道だったりするのではないでしょうか。