投稿日:2019年01月11日

【札幌 弁護士コラム】共感なくして情報の伝達なし

先日、とある女性向けのブログを見て思ったことなのですが、そのブログには多くのいいねやコメントが寄せられており、そのようにいいねやコメントが寄せられる理由は何かと疑問に思いました。

そこで妻にも意見を求めたところ、このブログには多くの読者の共感を得られるような要素がある、ということを指摘されました。

特に若い女性にとっては「そうだよね!」「わかる!」と思われる内容が多く含まれるとのことでした(私にはよくわかりませんでした。汗)。

しかしながら、結果としてこのように多くの反響を得られているというのは、このブログに対する読者の共感の持つ力の多さを物語っているといえます。

すなわち、ブログ含めてですが、人間の具体的な意思伝達という意味でのコミュニケーションは言語によってなされていますが、言語は単なる記号として捉えることが誤っていることを考えさせられます。

情報がいかに正確で、有用であったとしても、そもそも受け取る側が受け入れる体制を整えてなければ情報をくみ取ってはくれません。

その受信する体制を整えてもらうためには、まず受け手側に感情の変化を与える必要があります。

そして感情を変化させるにあたって大切になってくるのが、この共感です。

情報を伝えるためには、共感を通じて受け入れ体制を作ってもらい、その上で有益な情報を提供する必要があります。

これが情報発信のセオリーであるといえます。

発信者側としては受け手の立場に立って、どのような思いを伝えることで共感を持ってもらえるか、まずはその点から考えていく必要があるのではないでしょうか。