投稿日:2018年12月03日

【札幌 弁護士コラム】「How」よりも「Why」を大切にすべき理由とは

今日は「ほっとけない・ゲートキーパー研修会」というものに参加して参りました。
こちらの研修会は自殺予防のためのもので、北海道いのちの電話が運営し、札幌市が主催となっているものです 。
自殺予防に関する基礎的な知識から具体的な相談を受けるための心構えなどを学んできました。
機会があればまた後日詳細をご報告いたします。

物事を考える時には、どうやればいいか、ということをまず考える人が多いかと思います。
どうやればいいかということを英語で表すと「How」ということになります。
例えば弁護士業務を行うにあたって、訴状をどのように書いたらいいか、ということであったり、依頼者にどのように説明したらいいか、ということであったりがこれに該当します。

しかし、物事の本質的な解決を考えるにあたっては、「How」だけでは実現できない場合があります。
それというのも、アインシュタインが言うように「物事は起こっている問題のレベルで解決できない」ということが存在するからです。
例えば、お金がなくて困っている人がいかにお金を得るかを考えたとしても、それまでお金に困っていたのですから、考えうることのことはやっているはずです。
その上でお金を得るというレベルにおいて解決を図ろうとすることは容易なことではありません。
この場合には、例えば破産手続きを取るということであったり、そもそもなぜお金が足りなくなるのかということに関して思いを致したりする必要があります。
これらというのは、お金を得るというものとは違うレベルで解決を図る手法であるということがいえます。

このことを抽象化して言うと、「How」ではなく「Why」で物事を見ているということができます。
すなわち今の事例で言うと、どうやってお金を得るかという「How」の質問から、なぜお金を得る必要があるのかという「Why」の質問に変えているわけです。
その結果、「借金を返済するためである」という回答になったとすれば、お金を得るだけではなく破産するということが選択肢に入ってくるわけです。
また別の回答として、「月々の出費を賄うためにお金が必要である」という答えが出たとすれば、支出面を見直すという意味でお金が足りなくなる理由を探るという行動が導かれます。

更に敷衍して述べると、このような質問の転換は「与えられた仕事に対して、どうやってその仕事をこなすか」という発送から「そもそも仕事の課題は何か」ということに思いを致すことといえます。
すなわち、受動的な考え方が「How」として表現されるのであるとするならば、能動的な考え方は「Why」と表現されるのではないかと思います。

非常に単純な話のようにも思われますが、世の中「How」で考えられてしまっていることが非常に多いように思います。
そのような中で、「How」で解決できない問題に対しては、「Why」で考えてみるという習慣を身につけられてはいかがでしょうか。

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年末年始に放談会、セミナー2件を開催します!

 

<イベント概要①>
イベント名:年末放談会~明るい2019年を迎えるための5つの心掛け~
講師   :荒木俊和
日時   :2018年12月26日 17:30-19:30
場所   :札幌市中央区北2条西10丁目2番地7 Wall地下セミナールーム
参加費  :5000円(懇親会費は別途4000円程度)
      (アンサーズ法律事務所の顧問先様は1名無料)
申込方法 :①本イベントの参加ボタンをクリック(別途懇親会の出欠をメッセージ等でお知らせ下さい。)
      ②下記Googleフォームから申込み       https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeSKyETZD5usCM-F11oiY5mxm_Fr3CXvtZntJ1a2STTjqrI-A/viewform?usp=pp_url
      ③電話で申込み(011-252-9301)

FBイベントページ:https://www.facebook.com/events/342564573218932/

 

<イベント概要②>
タイトル:恋愛・結婚・パートナーシップ大反省セミナー(仮)
日時  :平成31年1月9日 18:30-20:30(セミナー)
              21:00-23:00(懇親会)
場所  :プラット22
     札幌市中央区北2条西2丁目 STV北2条ビル1階
     http://www.plat22.com/access
受講料 :5000円(税込、懇親会費別途)

FBイベントページ:https://www.facebook.com/events/2187428388135806/