週明けから少々体調を崩しておりブログが滞ってしまいました。
明日からは東京出張で頑張っていきたいと思います。
さて昔からある詐欺の手口として地面師の話があります。
地面師とは正当な土地所有者を装って土地の買主を騙して、土地を売買し、売買代金を巻き上げる集団のことです。
最近では積水ハウスが被害者となったの大型詐欺事件が有名となりました。
<JIJI.COM特集>
https://www.jiji.com/jc/v7?id=sekisuijimen
この地面師の有名な手口としては、身分証明書や印鑑登録証明書などを偽造して、正式なものとして売買契約の際に提示し相手をあたかも正当な所有者であると納得させるというものです。
もちろんこのような偽造行為は、本当の所有者に全くわからないところで秘密裡に行われているものではあります。
そしてこれらの身分証明書や印鑑登録証明書を買主に提示したからといって、本物の所有者には何ら通知が行われることはありません( 通常の不動産売買では本人立会いのもとで行われるため、本人確認をしようにも本人が目の前にいるというケースがほとんどです。)。
日本の制度ではこういった書類関係の重要性が高いものとして取り扱われているため、書類が偽造されてしまうとこのようなことも起こり得ます。
しかし一方で 名義を語られた本人としては何らかの対処は出来なかったのでしょうか。
もちろん上記のようにこのような詐欺行為は水面下で行われるため、本人が目に見えて声を上げること現実的ではありません。
しかし今回名義を語られた人も旅館業を廃業して一線を退いており、表立って人前に現れなくなっていたという事情があります。
これが現役バリバリのビジネスマンであったらどうだったでしょうか。
行なっているビジネスの中身にもよりますが、このような巨大な売買を行うとなれば必ずその目的が調査されるはずです。
また現役であればじょうじ周囲にいる人の数も引退した人よりは多かったはずです。
少なくとも周りを嗅ぎ回っているような人がいることに気づく確率も高かったはずです。
このようなことから現役の人が所有者であるとしたのならば、こういった詐欺被害は防げた部分もあるのかもしれません。
このように考えてみると 不動産の有効活用に加えて不動産の保護という観点からも早めにして大交代をするべき必要性が感じられます。
この意味において、家族信託などを活用し、引退した世代から現役世代への世代交代を早めに行っておく必要性が分かりいただけるかと思います。
何事もそうですが早め早めの対策によってうまく対策が取れることもあるということを念頭に置かれてはいかがでしょうか。