投稿日:2018年11月02日

【札幌 弁護士コラム】1年1年の成長の手本は鍾乳洞にあり

私事ですが、11月1日に36歳の誕生日を迎えました。
やはり時の経つのは早いことだと感じますが、36歳の一年はより密度の濃い一年にできるよう精進をしてまいりたいと思います。

人にとっての1年というのは短く感じられたりもしますが、人生全体から見てみれば1/80から1/100程度を占めるものです。
それが人によっては少なく見えるかもしれませんが、 人生の重さから考えるとかなり大きな部分を占めるとも考えられます。

私は先日、石垣島合宿に行ったと述べましたが、 その最中に石垣島鍾乳洞に行って参りました。
全長は2キロ以上に及ぶ長い鍾乳洞ですが、観光客が入れるのは600メートル余りという制限があり、その範囲で見学しました。
しかし、中に入ってみるとそれはまさしく神秘の世界であり、日頃出会えないような荘厳な風景が広がっていました。

なぜこれほどまでに荘厳な風景を醸し出しているかと言うと、 それは長い年月を経て積み重ねられた鍾乳石が広がっているからということでしょう。
説明によるとこの石垣島鍾乳洞の洞窟自体は30万年前にでき、鍾乳石が出来始めたのが20万年前とされています。
すなわち一番古い鍾乳石は20万年をかけて創出され、この現世に存在するということになります。

鍾乳石は途中で折れてしまったり、石灰分が出なくなってしまったことによって成長が止まるものもありますが、石灰分がポタポタと流れて続けるような場所であれば常に成長を続けるという。
人間社会で言うと、例えばニトリが30年連続増収増益を果たしたことで話題になっていますが、この鍾乳石はその数万倍の単位で成長を続けているということになります。

人が幸せを感じることの一つに成長の実感というものがありますがこれは、毎年自らが成長していることに対して喜びを覚えるというものです。
そうであるならば毎年少しずつでも成長を続け、一切後退しないということが、実は真の人の喜びにつながっていると言えます。
そのような映像のお手本となるべきなのが、この鍾乳洞なのではないかと考えられます。

鍾乳洞を見習い、毎日、毎月、毎年の逓増を続けていくことが、 自分の目指す目標を実現する方法であり、また自分の人生に潤いを与えてくれる源泉となるのではないでしょうか。