昨日は某大手建築関係の会社の役員の方との会食でした。
私のような若造が好き勝手なことをお話してしまいましたが、それを真摯に受け止めて下さる度量の広さに感服致しました。
取るに足りない話ばかりだったような気もしますが、万が一何か1つでもお役に立てる話があったことを祈るばかりです。
さて、その話の中でおこがましくもお伝えした話の1つです。
ビジネスの要素とは何か、という話です。
これは本当に様々な要素が絡み合っていることは確かです。
しかし、その中でシンプルに考えるとすれば以下の要素に分解できるのではないでしょうか。
①価値を提供する
②価値が価値であると顧客に伝える
③報酬を請求する
「は?当たり前じゃん」と思われた方も多いと思います。
逆に「何それ?知らなかった」と感じられた方もそれなりに多いような気もします。
それくらい単純な話なのですが、意識的にやられていないということなのです。
まず、①は、頂く報酬に見合った(厳密にいうと、提供する価値のほうが高くて当然なのですが)価値を提供するということです。
ビジネスは金銭とそれ以外の価値の交換である以上、価値を提供することは当然のことです。
価値を提供もしないのに報酬をもらうことは詐欺にあたります(笑)。
価値とは何か、という話は別途ありますが、これはこれで長くなりますのでこちらは省略させて頂きます。
ビジネスのいの一番は価値提供にあるということは第一に意識するべき事柄でしょう。
次に、②価値が価値であると顧客に伝えるですが、これができていない企業の多いこと多いこと。
当事務所も十分な伝達ができているかどうかは疑問ですが、このことがびしっとできている会社は爽快感すら覚えます。
ここで注意しなければならないのは「誰から評価した価値か」ということです。
やってしまいがちなのが「事業者自身から見た価値」なのですが、正しくはそうではありません。
これができれば需要が一気に増大し、それに伴う価格の上昇も見込めることになります。
最後に、③請求するということです。
こと日本人は請求することが苦手なように思います。
やはりビジネスとしてやる以上、請求なくして話は始まりません。
請求するのは何も自分に何かを得させようとするものではなく、「請求は提供した価値の一部を還元してもらうだけである」という意識があれば請求するときの謎の罪悪感は消滅するように思います。
きちんとした金額の請求であれば依頼者側も当然利益を得ることになりますし、受領する側も潤うことになります。
以上のことから①~③は非常に重要なことであるにもかかわらず、あまりにも意識されていません。
これだけ情報過多の時代にありながら、意外と抜け落ちていることも多いように思いました。