投稿日:2018年07月12日

【札幌 弁護士コラム】結果をどのように見るか:長期的視点の大切さ

昨日は社労士の濱口貴行先生と共同で問題社員対応に関する自主セミナーを開催しました。
こちらのセミナーには10名あまりの方が来て頂き、お話を聞いて頂きました。

士業の業界をご存知の方ならば当然にわかっていらっしゃることと思いますが、セミナーというものはお客様に情報提供を行うことはもちろん目的にはしていますが、その実態としては営業活動という側面が大きなウェイトを占めています。
その意味では今回のセミナーでは、正直なところお仕事を頂くような話はありませんでした。

しかし、それだから今回のセミナーは失敗だったと考えることは極めて短絡的であると考えられます。
1つには、「このやり方ではお仕事を頂けるような魅力が伝わらなかった」ということを知ることができたという側面があります。
だからこそ次にセミナーを開催する時には二の鉄を踏まないようなやり方ができるというものです。

もう1つには、「人間関係は確実に成熟した」ということです。
例えば、多少久しぶりにお会いする方にもご挨拶ができましたし、全く初めてお会いする方にも顔と名前くらいは憶えて下さいましたし、会場で具体的な相談をお受けすることもできました。
人間関係が段階的に進んでいくことを考えると、セミナーをやる前と後では明らかに人間関係が深まっているということが感じ取れるはずです。

昨今、時代の流れの速さが強調されることが多くなっています。
このため、「これをやったらこの結果が出る」といったようないわゆる「1対1対応」の考え方が広まりつつあるように感じます。
しかし、成果というものは必ずしも努力をした直後に出るものではなく、むしろ忘れたころに芽が出るものだと思います。
そうだとすると、セミナーを含め何か行動をしたからといってその直後に結果を求めるというのはナンセンスなのでないでしょうか。

それよりも「いつか結果に結びつくんじゃないかなぁ」といった思いでのんびりと構えておくほうが自然ですし、結果を残せることにつながるように思います。