昨日から札幌定例会という会合で富良野に来ています。
そこで、縁もゆかりもない富良野に単身で来られ、「フラノデリス」という洋菓子店を開き、道央地区でも随一の繁盛店としてきた藤田さんのお話を伺うことができました。
<菓子工房フラノデリス 公式HP>
https://www.le-nord.com/
藤田さんは元々、東京のパティスリーで修行されてこられたとのこと。
東京でお菓子作りの修行をされてきたということであればわかりやすいのですが、そうではなく、時にはデザインの仕事をやったり、時にはシステム開発の仕事をやったりされてきたそうです。
そのため、現在のお店ではパンフレットの制作やHPの制作についても内省化(というか藤田さんご自身でやられているそうです。)されているとのことです。
お店の生産管理についてもシステム開発をされていた経験を活かし、高効率化を進める仕組みが作られています。
このお話というのはパティスリーの世界だけではなく、あらゆるプロフェッショナルに通底する話だといえます。
すなわち、プロフェッショナルというととかくその専門分野の技量に目が行きがちですが、その技量を発揮するための周辺部分の構築やメンテナンスを怠ってはならないということです。
藤田さんはパティスリーとしても超一流ですが、それに加えて周辺部分に関する知見や技量をもちあわせていらっしゃるがゆえに今日のフラノデリスの繁盛があるといえます。
本当のプロフェッショナルとは、専門領域だけではなく、総合力で勝負する存在である、ということができるのではないでしょうか。