投稿日:2018年05月20日

【札幌 弁護士コラム】ビジネスにおける根本原理?:世界観戦争と契約の関係とは

一昨日から、鮒谷周史さんの「年間プログラム」に参加するために東京に来ております。
3月から参加しているのでこれで3回目ですが、朝10時から夜9時までぶっ続けで鮒谷さんの言葉のシャワーを浴び続けました。
今回も数多くの気付きがありましたので、徐々にブログで繁栄していきたいと思います。

さて、今日の話題ですが、ビジネスを起こすということは相当に自由度が高いということです。
すなわち、顧客に価値を提供し、それに対する対価を得られるのであればそれは立派なビジネスになります。
その際、どのような考え方でビジネスに向き合うかは、(ビジネスとしてはねるのかどうかはともかくとし)経営者の自由であり、例え暴利をむさぼるようなモデルであったとしても一応はビジネスとして成立しうるものです。

このような理由から、ビジネスの主体(会社)同士の紛争というものも当然に発生します。
それぞれの会社の経営者の考え方が違えば行動原理も変わるのであり、取引相手といえどもwin-loseの関係が発生するものです。
但し、このような軋轢というのは自由競争の社会においては、一定程度は許容されており、また想定されているものといえます。

このようなある種無秩序な私人(私企業)間の状況において、唯一秩序を与えられるのが契約です。
契約は当然、誰かから強制されるようなものではありませんが、取引における秩序を求める会社にとっては必須なものであるといえます。
契約によって自らと取引の相手方を縛ることによって、法的な秩序を形成するものです。

ビジネスを始める、又はビジネスを発展させる過程においては自由闊達な発想を持ち、実践を積み重ねる必要がありますが、その裏面では契約によって取引先と中心とする外部環境に対する安定化機能を持たせるように進めることが重要といえます。
積極的な面としての自由闊達な動きと保守的な面としての契約との両立がビジネスの根本として存在するものなのではないでしょうか。