投稿日:2018年01月04日

【札幌 弁護士コラム】ミュシャに学ぶ、黄金のワンパターンとは

今日は名古屋泊から名古屋市内で買い物をして札幌に戻ってきました。

 

途中で立ち寄った松坂屋名古屋店で、「ミュシャ展~運命の女たち~」という展示会をやっていたので立ち寄ってみました。

 

<「ミュシャ展~運命の女たち~」公式HP>

https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/exhibition/2017_mucha/

 

ミュシャは、アールヌーボーを代表する画家ですが、商業広告や雑誌の挿絵などに使用された作品が多く残っているのが特徴で、日本人のファンも多い画家として知られています。

ミュシャは、オーストリア出身で、パリに出てきた20代前半の頃は全く無名でしたが、サラ・ベルナールという女優のポスターを専属で行うようになったことで名を挙げ、「ミュシャ様式」という独特の画風を確立するに至りました。

その「ミュシャ様式」は瞬く間に人気を博し、サラ・ベルナールのポスターを手掛けるようになってからパリを離れる約6年間に、タバコ、シャンパン、自転車など多くの商業広告を手掛けていくようになり、大成功を収めました。

 

ミュシャがこの様式を明確に使用していたのは極めて短期間であり、パリに来る前や、パリ時代の後のアメリカ時代やチェコ・スロバキア時代にはまた違った画風を用いています。

比較はおくとしても、ミュシャは「ミュシャ様式」を確立したことによって、短期間に多くの作品を仕上げることに成功し、名声を得たことになります。

言葉は悪いかもしれませんが、言い換えるとすれば「ミュシャ様式」というワンパターンを用いて連戦連勝(=ヒット作品を連発)することができたのです。

また、この時代のミュシャの作品はリトグラフ(≒版画)によるものが多く、多くの人の目に触れさせるための量産手段を持っていました。

 

このような「黄金のワンパターン」というものはどこの業界にも実はあるはずであり、それを見つけることが成功のカギとなることが往々にしてあります。

かく言う弁護士業界においても「過払いバブル」といわれたように、貸金業者に対する過払金返還請求が大ヒットした時代がありました。

これも1つの「黄金のワンパターン」といえるでしょう。

 

具体的な商品やサービスの内容はともあれ、「黄金のワンパターン」を想定し、それを求めて改良や改善に取り組んでいくことは、業績をハネさせるための有力な手段といえるのではないでしょうか。