投稿日:2017年12月20日

【札幌 弁護士コラム】契約書における「別紙」の使い方について

最近は忘年会続きです。

しかも今週は自分主宰の忘年会が4件あるという謎の状況。

体調を崩さないように気を付けながら頑張って行きます。

 

さて、今日は非常にマニアックな話です(笑)。

 

契約書を作っていると内容もさることながら、体裁をどう整えようかと考えてしまう場面があります。

特によく考えるのが別紙の作り方です。

 

別紙というのは、契約書本体の流れを崩さないように表や列挙されたデータが記載されたものであることが通常です。

例えば不動産関係の契約書であれば物件目録があったり、当事者が多数の場合には当事者目録として切り出したりする場合があります。

 

別紙自体は付けても付けなくてもいい(本文中に書いてもいい)ものですが、一つには契約書がどちらのほうが読みやすいのか、という視点があります。

本文の最中に2ページにも3ページにもわたる不動産の情報が載せこまれていたりすると読みづらいものですし、逆になんでもかんでも別紙に投げてしまうと、別紙が多くなりすぎてどの別紙かを突き止めるのに苦労します。

 

別紙に切り出したほうがいいものとしては、ある程度多くのデータ量になるものや、雛型として使いまわす契約書の中で変数となる可能性が高いものです。

データ量は読みやすさに関わるものですが、変数となるものについては、本文中で書いておくと条ずれを起こしたり、誤って変更しなくてもよいところまで変更してしまったりするため、別紙として独立して修正を加えられるようにするという、作り手側の事情が大きいものです。

 

いずれにしても契約書はアートの部分を含んでおり、決めたい内容が同じであるならば、いかに無駄がなく、読みやすいものにするかに力量が現れます。

専門家にしかわからない部分もありますが、私も人をうならせられるような契約書を作っていきたいと思っています。