投稿日:2017年12月07日

【札幌 弁護士コラム】学び続ける価値とは

昨日は午前中にペット信託の関係で人をおつなぎした後はひたすら勉強でした。

午後からは土屋ホーム創業者の土屋会長のお話を夕方まで伺い、夜はビジネスバンクグループの濱口隆則さんのセミナーに参加させて頂きました。

 

お二方のお話とも大変すばらしいと思いましたが(極めて平凡な評し方で、失礼を承知ですが…。)、共通して言えるのは「学び続ける姿勢が大切である。」ということでした。

 

まず土屋会長のお話では、(最近、土屋会長が強くご関心と見えますが)働き方改革のお話でした。

お話の骨子としては、長寿命化時代を迎えて、高齢者が生きていくのが厳しい時代を迎え、一旦キャリアを引退するような人に対しても再教育を行っていくことが大切であるということでした。

ここでは経営者に限らず、一般のサラリーマンであったとしてもよい老後を過ごすためには努力なくしては思い通りにはいかない、という趣旨であると理解しました。

 

一方で、濱口さんのお話では、スポーツ選手と同じように経営者にも基礎体力が必要であり、基礎的な訓練が必要であるにもかかわらず、基礎的な訓練がないのに経営をしている経営者が多い、という指摘がありました。

 

これらの指摘を総合しても分かるとおり、経営者は学び続けなければ現状維持はおろか、会社の存続自体が容易ではない状況が訪れます。

これはなにも観念的な話だけではなく、このお二人も実感として体験していることですし、私なども僭越ながら良く感じることが多いことであるといえます。

 

経営者が自己の業種について学ぶことは当然ですが、少なくとも「経営とはどのようなものか」といったテーマで学ぶことは必須であると考えています。

また、それ以上に大切なのは、あてもなく知識や情報に触れる「無用の用」のようなことではないでしょうか。

決まり切った仕組みや取引慣行を破る、異端的な発想は、一見何の役にも立たない情報から成立するような気がしています。