投稿日:2017年11月25日

【札幌 弁護士コラム】知識社会における弁護士の役割とは

今日は自宅作業の合間に散髪とマッサージでリフレッシュしたのち、フィットネス仲間と交流します。

 

さて、情報化社会という言葉が広まって久しく、最近ではIoTやICTという言葉が一般に普及してきています。

そのような中で、誰でも瞬時に情報を得られることが当たり前になっています。

このような知識であふれているような社会を「知識社会」ということがあります。

 

しかし、間違えてはならないのは「知識社会」とは知識の価値が高い社会を指すのではなく、知識の価値が低くなっている社会であるということです。

少し考えてみれば当然のことですが、金が希少な金属であるからこそ高い価値を持つのであり、それと同様に情報が希少な社会であれば情報の価値が高くなり、情報があふれる社会であれば情報の価値は低くなります。

 

一方で弁護士の仕事はどうか、というと、これまでは法律的な素養のない一般の方(会社)に対し、「法律知識」を提供するという形で業務が成り立ってきたように思います。

しかし、情報の入手のしやすさは「法律知識」にも及んでおり、交通事故や離婚などの分野では弁護士よりも詳しく調べて相談にいらっしゃる方も少なくありません。

このような状況を見るにつけて、従来通りの「法律知識」を切り売りするような業務は今後の弁護士の業務として成立しなくなるのではないか、と考えられます。

 

それでは弁護士の業務はどのようになっていくべきなのか、という話になりますが、これは容易な話ではありません。

今後、ある意味で法律に関するキュレーションサイトなどと競合する弁護士業務が淘汰されていく中で、変化しながら新たな業務領域が形成されてくることが予想されます。

 

これには様々な形があろうかと思いますが、私が思う1つの形は法律をバックグラウンドとしたジェネラリストとしての弁護士像ではないかと思うのです。

弁護士は一部の方からは「優秀な人間」と思われている節もないではありませんが、その本質的な部分は学生時代から司法試験という関門を一点突破するために努力をしてきた人、というものであり、全ての事象に対して問題解決能力が長けているわけではありません。

その意味ではジェネラリストとしての弁護士というものはこれまでの弁護士像を正面から否定するような発想なのかもしれません。

 

しかしながら、知識を必要とされなくなってきた昨今、求められるのは知識をうまく操作して真の問題解決を図れる人材であると考えられます。

その意味で弁護士がジェネラリストを目指すべき潜在ニーズは既に生じていると考えられ、今後顕在ニーズに変容して、拡大してくのではないかとみています。

 

そのようなわけでジェネラリストとしての弁護士を目指す一環として年末の放談会を企画してみましたので、下記のご案内を是非ご覧下さいませ。

 

<イベント概要>

イベント名:年末放談会~明るい2018年を迎えるための5つの心掛け~

講師   :荒木俊和

日時   :2017年12月22日 18:00-20:00

場所   :札幌市中央区北2条西10丁目2番地7 Wall地下セミナールーム

参加費  :3000円(懇親会費は別途4000円程度)

申込方法 :①下記Googleフォームから申込み

https://docs.google.com/forms/d/1krgvXW8hISGH9BMRkz5l5hnkCBg87AX7-YXCnsPLrOU/edit

      ②電話で申込み(011-252-9301)

 

※懇親会の概要については別途お知らせいたします。