今日は東京にセミナーを聞きに来ています。
最近は「セミナーで東京」というと「東京で何か話すの?」と訊かれることが多いのですが、残念ながら今のところその予定はございません。汗
セミナーの機会があればいつでも馳せ参じますのでお声がけ下さい!
さて、これまで折に触れてこのブログでも書いてきましたが顧問契約については人それぞれの捉え方があります。
よく言われるのは「保険みたいなもの」。
しかし私(荒木)はこの見方には否定的です。
なぜかというと保険は保険事故が起こってから役立つものであり、事故がなければ単なる経費に過ぎないものであるのに対し、顧問契約は事故を前提としたものではないと考えているからです。
もちろん顧問契約をしているからといってすべての法律トラブルを回避できるわけではありませんが、契約書をチェックしたり、新しい事業展開を進めるにあたって事前のアドバイスをしたりすることによって一定範囲のトラブルを回避することができます。
このように事故に対しての捉え方として、保険は後ろ向きな意味でしか対応できませんが、顧問契約では将来に向かって対応することができます。
また、顧問料を支払うということについてはコストとしてとらえられがちですが(実際に経費にはなりますが)、将来に対する投資として考えて頂きたいと思っています。
すなわち、顧問料を支払っても一切戻ってくるものではないと考えるのではなく、法務対応を改善することで売上げや利益が伸びる要因になります。
これは直ちに目に見えるものではないですが、法務対応がしっかりしている会社はそれだけで取引先を選定する際の誘引になりますし、債権の回収率があがったり、人事労務に関するコストが下がったりする効果が期待できます。
利益を処分するにあたっては、浪費、消費、投資の3つがありますが、利益の上がっている会社にとって、顧問契約は消費ではなく投資としてとらえられるものと思います。
そのような観点から弁護士の使い方を考えてみてはどうでしょうか。