投稿日:2017年06月19日

【札幌 弁護士コラム】経営において大切なことは、小樽へのツーリングで学んだ

一昨日は、ダイエットプログラムの関係で小樽まで自転車で往復しました。
その距離約77キロ。
ロードバイクに乗られる方であればそれほど大した距離ではないと感じられるかもしれませんが、トレーニングを続けていなかった私(荒木)にとってはなかなかのものでした。
中でもやっぱり大変なのが上り坂。
札幌と小樽との間にはそれほど急峻な箇所はないのですが、市境のあたりにはダラダラと上り、ダラダラと下る坂が待ち受けています。
このダラダラとする区間はどんどん体力が奪われてきて、自転車のスピードも落ちてきてしまいます。
その一方で、上った距離はその分下りになるだろう、という考え方もあるわけですが、実際に走ってみると上りは大変なのです。
このため、上り坂は必死に漕いで上るしかないのですが、実はその体力を確保するためには下り坂の下り方が重要になってきます。
すなわち、下り坂は放っておいてもスピードが上がるため、特に体力を使うことはないように思われますが、実はロードバイクはとても転倒しやすい構造になっているため気を抜くと段差に躓いてしまったり、スピードが上がり過ぎてコースアウトする危険があったりします。
このため下り坂では重心を低くして常に路面状況に気を配っている必要があるのです。
その中で上り坂を駆け上がるための体力を確保することが重要になります。
このようなことは企業経営においても同様なのではないでしょうか。
すなわち、経営が苦しい時期(上り坂)ではどの経営者もなりふり構わず必死に会社の維持に努めるのでしょうが、経営が楽だと思われる時期(下り坂)では流れに身を任せているだけでそれ以上の拡大再投資を行ったり、社内改革を考えたりしない経営者も多くいます。
経営が苦しい時期に備えて、経営が楽な時期にどれほどの経営資源の貯金を作っておくか、このことは経営において非常に重要なのではないでしょうか。