投稿日:2017年06月05日

【札幌 弁護士コラム】商品・サービスを売ることの基本

私(荒木)は比較的、個人事業主の方と親交を持つ機会が多くあります。

中には大きくハネている方もいらっしゃいますが、なかなかに集客に苦労されている方も多くいらっしゃいます。

 

そこでよく感じるのは、「何を」「いくらで」売っているのかが明確になっていないのでは、ということです。

 

「何を」という部分については、特にサービス業の場合、「こういうことが得意です。」ということはアピールしているものの、パッケージ化されていないため顧客側からすると「何を買えばいいの。」と思われてしまうことがあります。

このことは「何でも屋」という印象を与えてしまい、単価の下落にもつながってしまいます。

また、売るものが固まっていないと「商売が成熟していない」という印象を与えてしまい、信用にかかわってきます。

 

また、「いくらで」という部分についても、サービスのパッケージ化と表裏の関係に立ちますが、料金表のようなものを整備していない方が多く見受けられます。

そうすると顧客側からは「高いだろうから頼めない。」として萎縮してしまうか、「安いだろう。」と思って見積もりを見てみると意外と高いと感じられ、依頼を躊躇してしまいます。

また、値段というものは本来的に根拠のようなものはないことが前提ですが、それでも値段よりも価値があるものを提供している、という説明を加える必要があるでしょう。

 

副次的な話としては、友人などから「この人を推薦したい。」と思ってもらっても、サービスが固まっていなければ、友人としては人を紹介すること躊躇してしまい、紹介による顧客開拓が難しくなってしまいます。

 

このように考えてみると個人事業主にとって、商品・サービスのパッケージ化、値決めというのは非常に重要なプロセスなのではないでしょうか。