投稿日:2017年03月21日

【札幌 弁護士コラム】成功哲学の最たるもの、それは「粘る」こと

(本記事は平成29年3月20日分の未投稿記事です。)

 

今更と思われるかもしれませんが、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」を読んでいます。

https://www.amazon.co.jp/%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AF%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB-%E7%B4%A2%E5%BC%95%E3%81%A4%E3%81%8D-%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3-%E3%83%92%E3%83%AB/dp/4877710515/ref=pd_sbs_14_t_0?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=N0Z1DWJB9R0GG4NVC50M

 

この本は、ナポレオン・ヒルが鉄道王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーから受け継いだという成功哲学を記したものとされていますが、ヒル自身が血のにじむような努力を重ねて多くの成功者から得た情報を編纂した要素が加えられているもので、まさに不朽の名作という本です。

また「成功哲学」と聞くととっつきづらかったり、何だか怪しいと感じたりするかもしれませんが、この本では成功者の事例が多く取り上げられているとともに、読者が直面しやすい問題を切り口に書かれているため、非常に読みやすい作りになっています。

 

この本では様々な視点から「成功するために必要なこと」が書かれているのですが、やはりその中でも中心となるのは「目標を定めたら何が何でもそれを達成するまで粘り続け、決して諦めないこと」ということだと思います。

世の中的にも「諦めずに粘ること」の重要性はよく語られます。

 

 「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」(安西先生)

 「逃げちゃダメだ…。逃げちゃダメだ…。」(碇シンジ)

 「負けないこと 投げ出さないこと 逃げ出さないこと 信じぬくこと」(大事マンブラザーズ)

 「投げずにいれば、君が心臓発作を起こすかもしれないじゃないか」(永作芳也)

 「あきらめという名の傘じゃ雨はしのげない」(米米クラブ)

 「あきらめないで~」(真矢みき) →これは違うか(汗)

 

これだけ書くと何だかスポ根みたいに思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。

論理的背景もきちんと存在するのです。

 

まず、終わりを決めなければ「未達成」はあっても「不達成」は存在しないということです。

何だかごまかしたような話ですが、どうしてもこの時期までにやらなければ、という目標であれば時間的な制限もあるでしょうが、そうでないのであればいくらでも時間をかけられる目標もあります。

そのような目標に対して永遠に達成のための努力を続けられるのであれば、理論的には必ず達成されるはずです。

もちろん人には寿命があり、能力が衰えてくるという側面はありますが、絶対に達成できると信じて行動することに意味があります。

 

次にモチベーションを維持することは気持ちだけではないということです。

もちろん第一に問題になるのは個々人の意欲ですが、その意欲を維持、増強するにも様々な方法が存在します。

例えば、手帳に目標を書くこと、その目標を毎日音読すること、目標を達成した自分を事細かに描写すること、同じ目標を持つ仲間を作り、定期的に会合をすること、等あげはじめたらキリがありません。

そのように一見気持ち一つに見えることであっても、気持ち一つに任せない方策はあるのです。

 

このように「粘る」というのは原始的な話のようにも思われますが、目標達成において重要なことであり、かつ実は論理的に体系立てることもできるものなのです。

目標がなかなか達成できないという方は、「日常生活において本当に粘っているか」という視点で自分を見つめ直すことも有効かもしれません。