(本記事は平成29年2月27日分の未投稿記事です。)
ビジネスでも個人的なことでも同じことが言えると思いますが、改善のためには多かれ少なかれ現状の否定が必要となります。
ここでの否定というのはやや強いニュアンスですが、方向性の変更、微調整、マイナーチェンジといった小さなことまで含まれます。
いずれにしても旧態依然としたままで、過去から現在に至るまでの流れそのままでは改善は見込めません。
一方で、現状の否定だけをしていればいいかといえばそれもまた違います。
現状を否定したうえで何らかの対案、改善案、新しい方向性を示していかなければ現状よりも悪い状態に陥ってしまいます。
しかし、現状の否定だけを唱え、他の案を示さない無責任な態度を取る人は極めて多いように感じられます。
そのような人は、自らの決定により事が変わることに懸念を持ち、どこまでも他力本願的に他人の責任において事の改善を願っているに過ぎません。
言葉を変えるとすれば「他責思考」の人なのでしょう。
改善をもたらす基本はスクラップ&ビルドにあるのであり、破壊と創造が一体のものとなっていなければなりません。
むしろビルドの部分のほうが圧倒的に難しいこともままあることです。
そのことが十分に理解できているとすれば、他人の意見のアラを切り裁き、慢心するようなことは起こらないはずです。
会議や話合いの場では常にこれらをセットにして臨む、という姿勢をボードメンバー全員が貫けるとすれば会議や話合いの密度が濃くなり、結果も伴うものになることでしょう。