投稿日:2017年03月07日

【札幌 弁護士コラム】ヨーロッパにおける伝統と経営との関連性

(本記事は平成29年2月23日分の未投稿記事です。)

しばらくの間、事務所を不在にさせて頂き、イギリス、フランスへの出張を行いました。

不在期間中にはご不便をおかけして申し訳ございませんでした。

 

そのようなことでヨーロッパに行くと多くの人が感じることと思いますが、街の建物が何百年単位で古くから使われているものであり、かつ統一感が保たれていることです(以前にイタリアに行ったこともありますが、同様です。)。

いろいろと歴史的背景などもあることとは思いますが、やはり古い建物を大切に使うという文化が根付いていることが大きな理由でしょう。

一方、日本はというと鉄骨鉄筋コンクリート造の堅牢なビルでさえ40年を過ぎれば建て替えが検討されるのが通常であり、戦前の建物で現役で使われているものはほぼ皆無であるように思われます。

特に北海道は開拓使が送られてからの歴史が浅いこともありますが、現存する古い建物が少ないように見受けられます。

 

このように文化的な発想の違いにより、結果として大きな違いが生じることがあります。

このようなことは企業経営においてもあてはまります。

すなわち、経営にいては経営方針の刷新、設備の更新、人事の更新等の改革が叫ばれることが多く存在し、直感的に改革を進めたほうがよいように感じられる場面も存在します。

そのようなときに、改革に飛びつくのか、それとも旧来の体制をメンテナンスして維持するのか、実は大きな分水嶺に立っていることも存在します。

本当に良いものは永続するべきである、という発想を持っていれば経営に対する思想も変わってくることではないでしょうか。