今日は朝から打合せ、ロータリークラブ、打合せ、打合せ、人間社長塾の会合、その間に明日の予定の準備と盛り沢山の一日です。
最近、報酬の頂き方について考えることがよくあります。
旧来の弁護士会の報酬基準規定というものはありますが、実態に即していない場合も多く、ベテランの弁護士の先生方でも報酬の決め方について悩む場面も多いと聞いています。
報酬というものが何なのだろう、と考えたとき一つの教えとして存在するのが「常に価値を先にお渡しする」という考え方です。
これは「見返りを求める前に必ず相手に価値を提供し、価値に見合った(というよりも価値の範囲内で)報酬を頂く」という考え方です。
農業に例えていうと既に自然界に存在する栄養分を収奪することによって行われる「焼き畑農業的ビジネス」ではなく、土壌改良や施肥といった手間暇を先にかけることによって収穫を得る「永続的農耕ビジネス」が妥当ということがいえます。
また、もう一つややロマンチックな例えも存在します。
ウイスキーの製造過程において、蒸留したてのウイスキーを樽に詰め、何年もの間貯蔵するという工程があります。
この工程は客観的に見れば寝かしているだけなのですが、ここがウイスキーのコクや味を決める重要な過程になります。
この過程においてウイスキーの天使が働いており、ウイスキーをおいしいものにしているのだというのです。
そして数年の歳月を経て樽が開けられるのですが、最初に入れた量よりの少し減り、琥珀色に変わった状態に変化しています。
この量が減るという現象は水分とアルコール分が蒸発したことによるのですが、これを作り手の間では「天使の分け前」といいます。
ウイスキーをおいしくしてくれた報酬として天使に分けたというわけです。
本来、報酬の頂き方というのはこのように価値に結びついており、成果のうちからおすそ分けしてもらうというものであるべきなのでしょう。
そう考えると先に報酬を頂く、着手金や顧問料の位置づけを見直す必要も出てきます。
これらについても常に「先に価値をお渡しする」ということを念頭におき、着手金や顧問料を頂くときの考え方を整理しておくべきでしょう。
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