投稿日:2017年01月26日

【札幌 弁護士コラム】美点凝視と判断基準のブレの関係について

(本記事は平成29年1月25日分の未投稿記事です。)

 

「美点凝視」という言葉があります。

これは他人の良いところに着目し、欠点をあげつらわないような態度を持つことをいいます。

幕末の志士、吉田松陰は美点凝視の意識を常に持っており、他人を悪く言うようなことがなかったといいます。

 

この美点凝視は少し考えてみると、単に感じのいい人に思われるためや単に自分が幸せな気持ちになれるためではなく、自らが決めた判断基準を守ることにも資するように考えられます。

すなわち、自らの決めた判断基準に従って行動を重ねることが成長するためのセオリーであるといえるところ、判断基準を守るためには対象となる行為、事物の捉え方を間違ってはいけません。

その点、美点凝視の姿勢を持っていれば、対象となる人や物事の良い点をまずみられるのであり、短所に惑わされずに長所を見つけられるのであり、判断がぶれなくなってくるのです。

 

例えば採用面接において「やる気が感じられ、会社を好きになってくれること」という判断基準を持っていたとするならば、美点凝視の観点からは面接に来た人のやる気や会社に対する希望を掘り下げて聞くことができ、偏見を持たずに採否を判断することができます。

ところが判断基準を持っていたとしても、まず欠点を見つけようとすると「学歴が…」とか「資格が…」とか「年齢が…」とか、判断基準にないはずのことまで判断に加味してしまうおそれがあります。

もちろん学歴、資格、年齢を採用基準に入れることは間違いではありませんが、採用基準に入れるのであれば予め組み込んでおくべきなのであり、後出しじゃんけんのように後から判断基準に組み入れることが不当ではないかと思われます。

 

他人や物事の良いところを見るようにこころがけると、判断がクリアになってくるのを感じるときがくるでしょう。

その時に判断基準を見直し、精緻化していくことでブラッシュアップすることができるのではないでしょうか。

 

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