(本記事は平成28年12月30日分の未投稿記事です。)
29日は私(荒木)の家でお世話になった方を招いて小ぢんまりと(といっても10名を超える方にお越し頂きましたが)忘年会を開催させて頂きました。
単に飲んで騒ぐだけではなく、ビジネスの話にもつながったり、深いい話をしたりと有意義な時間を過ごして頂けたのではないかと思います。
そのような話の中で、相談をするのであればどのような弁護士がよいか、という話が出ましたので今日は少しそのあたりのことについて書きたいと思います。
まず前提として当たり前のことですが、相談をされたいということは何らかの法的な知識や見解がほしい、又は法的な解決をしてほしいことがある、ということがあります。
そのため、弁護士がそれに回答できるような知識やスキルを持っていることが必要です。
これは当然のことと思われがちですが、一概にはそうともいえず、特別な法律の知識が必要であったり、経験則が必要であったり、法律とその周辺にある領域の事情を把握していなければならなかったりと、どんな弁護士でもすべての法律問題に対応できるわけではありません。
次に距離感と人柄という要素があります。
この2つは相関性があるのではないかと考えており、距離感が近くても人柄が合わないと感じれば相談しないでしょうし、逆に多少の物理的・精神的な距離感があっても人柄を気に入っているのであれば相談をしようという気になります。
この距離感というのも物理的なものについては通信技術の発達によりあまり感じることは少なくなってきていますので、あまり大きなネックにはならないと思われます。
現に私は最近立て続けに関東在住の方5人くらいから別々にご相談を頂いていたりします。
また、精神的な距離もSNS等をうまく活用することで埋められる部分もあります。
そのため相対的に人柄は今後より重視されることになっていくのではないでしょうか。
さらに金銭的なものもあります。
以前、弁護士は30分で5000円程度の相談料を取るのが普通でしたが、近年、相談料を無料化する法律事務所が増加し、ついに札幌弁護士会では平成25年から弁護士会が運営する法律相談センターの相談料を完全無料化しました。
これは一見、相談する方から見たら有益なことに見えるかもしれませんが、実は大きな落とし穴ではないでしょうか。
というのは弁護士側から見た場合、お金を出して下さる方が「お客様」なのであって、無料で相談をしに来られる方は「お客様」ではないという見方があります。
そうだとすると「お客様」でもない方の相談をどれほどまで真剣に対応するかという疑問が生じるわけです。
本当に解決したい課題があるのであれば、相談料を出してでも真剣に解決を図らなければならないでしょうし、そのようなことを委ねられる弁護士を見つけるのが筋ではないでしょうか。
それを金銭的な問題だけで相談料無料の弁護士を選ぶということは発想が安易に過ぎるものと思います。
「相談料を取っているのだからその相談を受けることに価値がある」と胸を張って言うような弁護士が本来は求められるべきだと考えられます。
以上のように縷々述べてきましたが、やはり本当に頼るべき弁護士を選ぶということは簡単ではありません。
できることであれば複数の弁護士を比較検討できるような機会を持つことが望ましいでしょう。
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