投稿日:2016年11月18日

【札幌 弁護士コラム】よく見る契約書あれこれ④:契約書レビューの必要性

昨日はロータリークラブでボジョレーヌーボーを飲もうの会でした。

ワインは体質のせいかすぐに酔っ払ってしまうので気をつけていましたが、家に帰ってきてから不覚にもバタンキューしてしまいました…。

 

それはそうとして久々に契約書の話です。

前回、レビューの中身についてお話しましたが、そもそもなぜ契約書のレビューが必要なのかなど、Q&A形式で進めたいと思います。

 

(1)そもそも契約書のレビューって何なの?

一旦作った契約書を専門家に見てもらい、チェックを受けることです。

 

(2)レビューしてどんないいことがあるの?

そもそも契約書として有効に成立するか、といったところから、作成の意図に従った内容になっているか、(レビュワーによってですが)さらに進んでよりよい契約の仕方はないかなどアドバイスを受けられます。

これにより契約に従ったビジネスを進めることができます。

 

(3)レビューは誰に頼んだらいいの?

基本的には弁護士に依頼して下さい。

司法書士、社労士及び税理士は(それぞれの専門業務に付随するものを除き)契約書についてアドバイスすることが業法上認められていないと考える余地があります。

また、行政書士は紛争事件を扱っていないことから、契約上の紛争が発生したときの具体的なことまでケアできないという弱点があります。

 

(4)料金ってどれくらいなの?

正直なところピンからキリまでの値段が設定されています。

契約書の内容などにもよりますが、例えば文言修正のみで5頁程度の契約書で10万円などというと高いなという印象です。

ちなみに当事務所では基本料金1万円に1頁あたり2000円の加算で対応しておりますので、5頁であれば2万円になります(各税別)。

 

(5)レビューを依頼するにはどんな風に進めたらいいの?

原案となる契約書案と大筋のスキーム案を作成し、専門家に連絡を取ってください。

専門家によって進め方は異なると思いますが、面談又は電話で契約の背景や契約で実現したいことなどを説明し、契約書案を送付してコメントをもらいます。

編集のしやすさを考えるとワード等のデータで送ることが簡便と思われます。

 

(6)どんな契約書を見てもらったらいいの?

基本的には契約書は全て専門家のレビューを経ることが望ましいと思われますが、予算などもあると思いますので、重要性の高い契約書から見てもらうのが良いでしょう。

重要性の高い契約書とは、ビジネス上(売上げ又は経費)の影響が大きい契約書、会社の組織や資本に関わる契約書、継続的な契約書などが挙げられるでしょう。

一部ではM&Aなどの契約書を専門家の関与なしに進めていることがありますが、これは非常に危険ですので避けたほうがいいでしょう。

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