投稿日:2016年10月23日

【札幌 弁護士コラム】世界を広げるか狭めるかの分岐点

私(荒木)は折に触れて「弁護士っぽくないよね。」と言われることがあります。

特に札幌に来てからそう言われることが多くなったのですが、最初のころはその言われ方に違和感を持っていました。

というのも私自身は学生を卒業して以来、本職としては弁護士意外をやったことはなく、取り立てて他の職業を意識してやってきたわけではないからです。

 

しかし、周囲の方の話を聞いているとどうやら弁護士には「敷居が高い」「話かけづらい」「相談に行ったら怒られる」「話を聞いてくれない」といったイメージがあるようです。

そのような意味では私は他の弁護士と特に意識せずに差別化を図れていてありがたい限りなのですが、そのようの言われている他の弁護士の考え方というのはどのようなものであるのか疑問を持ちました。

 

私自身は基本的な考え方として、「法律は単なるツール」「弁護士という肩書きは単なる資格」「法律(裁判)で解決できることなんて世の中のほんのわずかな部分」「自分はまだまだ未熟」「弁護士という立場はより研鑽を積めという意味で与えられたもの」etc.というようなことで日々を過ごしています。

そうすると自然と学びがあるもののは学ぶべきものとして受け止められるようになってきて、日々触れる情報の中で「これは!」と思って時折引っかかるものに出会うことができます。

しかし、これは偉大と思われる方、お手本とすべき方、学ぶべきと思われる方のお話を聞いたり、態度に触れたりすることによって徐々に身に付けてこられたことだと思います。

 

一方で上記の弁護士のイメージを持たれるような人はどうでしょうか。

自らの中で回っている既存の言語に囚われ、新しい刺激に対しての受容が全くできないような状態(常態)に陥ってしまっているのではないでしょうか。

こうなってしまうとそれ以上に世界が広がる余地はなく、知性の袋小路とでもいうべき場所に閉じ込められてしまうのではないでしょうか。

 

私が偉大と思われる方、お手本とすべき方、学ぶべきと思われる方というのはすべからくその逆で、いかに知性を得ようとも、いかに収入があろうとも、いかにご高齢になろうとも周囲からの刺激に敏感で、常に新しい世界を得ようとしている方ばかりです。

私も遠く及ばずながらではありますが、意識としては常に新しい世界に目を向けられるような矜持を持っていきたいものだと考えております。

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