今日は朝から雑務をバリバリとやっつけ、昼はランチセミナー、午後から割と重めのドラフト作業をやって夜はカイロプラクティックという1日でした。
ランチセミナーでは初対面の方にこのブログを読んで頂いているというお話を頂き、少し驚きました(読んで頂いてありがとうございます!)。
細々した作業が多くてなかなか腰を据えてドラフト作業の時間が取れませんが、明日も頑張ります。
最近(に始まったことではないかもしれませんが)、シリコンバレーで東洋思想の本が流行ってるという話を耳にしました。
少し意外な感じもしますが、新しいものを発祥させる坩堝のような地域柄からすると、それまで触れたことのないものから吸収しようとする発想があるのでしょうか。
東洋の考え方と西洋の考え方を極めて大雑把にいってしまうと、東洋は全体性を見て個別の事案は全体のバランスが崩れていることの発現と捉える傾向があり、西洋は個別的な分析を重視して個別の事案を分解して分析的に解決しようとする傾向があるといえます。
例えば西洋医学では外科的な治療に代表されるように病理を取り除くという発想があるのに対し、東洋医学では生活習慣の改善や心がけの指導のような体全体の改善を促すという発想が中心となっています(といいつつあまり自信がないので間違っていたら教えてください。)。
そこで思うのですが、企業や個人の法律トラブルにおいても同じような見方ができるのではないでしょうか。
すなわち我々弁護士の一般的なアプローチとしては、西洋的に(業界用語でいうところの要件事実論的に)聞き取りを行い、その問題を部分部分に細分化して事実と証拠が結びつくかを検証していきます。
このやり方は訴訟でのルールが決まっていることから、紛争が発生してしまっている状況では当然の対応のように考えられます(というか普通の法律家はそうとしか考えないと思います。)。
しかし、企業にしても個人にしても、通常の営業や生活があるのですから特定の法律トラブルばかりにフォーカスしていられないのも事実です。
一方でそのようなトラブルの原因が(トラブルが顕在化した箇所以外にあった可能性を含めて)どこかにあったからこそトラブルが発生したのであり、全く放置しておくことはできません。
そのバランスを取り、東洋的な発想を持ち込むとすれば、トラブルに対してはある程度のダメージを甘受しつつ、同時にその根本的な原因を探るようなアプローチもあってもいいのではないでしょうか。
例えば、企業が労働者との間でトラブルを発生させ、労働者から残業代を請求をされているような場合、タイムカードの記録が正しいかを2年分事細かに検証するよりも、タイムカードの付け方の規程を見直したり、管理職への研修内容を見直したりして原因を摘んでいくほうが、遥かに効率的で将来につながると考えることもできます。
私はこの対比でいえば明らかに東洋的な発想に傾倒しているのですが、そのような話をしてもなかなか分かって頂けることは少ないように思います。
もちろんそれぞれの企業や個人の方毎に事情はありますので無理強いはできませんが、トラブルをチャンスと捉え、東洋的な意味での改善を図れればかなりの成長が見込めるのではないかと思うのですが。
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