投稿日:2016年09月13日

【札幌 弁護士コラム】人一人の力とご縁の力 ~弘法大師と伝教大師の話~

(本記事は平成28年9月12日分の未投稿記事です。)

 

本日は朝から裁判所に行ったり、事務所引っ越しの準備をしたり、ロータリーの会合に出たりと忙しくしていました。

 

ロータリーの会合ではお寺をされている方のお話で、弘法大師(空海)と伝教大師(最澄)の話が印象的でした(以下、聞き取りが間違っていたらすみません。正直なところ正確性に自信がありません(汗))。

何でも弘法大師と伝教大師はほぼ同時期に中国に仏教を修めるために航海をしたのですが、伝教大師は仏教書や祭器を買い集めて日本に持ち帰ったのに対し、弘法大師は学問に身を置き仏教を体得して日本に帰ってきました。

弘法大師が学問を体得して帰国したことを知った伝教大師は自らの行いを恥じて弘法大師に弟子入りを求めたというのです。

その後、伝教大師は後進の教育に尽力したのに対し、弘法大師は自らの修行を続けたものの、後世に形としてはほとんど残しませんでした。

更に時が流れてどうなったかというと、鎌倉時代になり、新たな宗派が発生してきましたが、それはいずれも伝教大師が開いた天台宗を基礎とするものであったということでした。

 

この話には多くの示唆が含まれているのですが、対極的にあるのは弘法大師と伝教大師の人づき合いに対する考え方です。

弘法大師は一人で身を修めることに重きを置いたのに対し、伝教大師は師を持ち弟子を持ち、人を通じての広がりに重きを置いたと見ることができます。

その結果、鎌倉以降の時代においては伝教大師を祖とする宗派が隆盛を見せるような結果となったということができます。

 

このように個人の能力で道を切り開くことと他者の力も借りて道を切り開くことと両方がありますが、他者の力を借りることのほうが容易に(伝教大師のやったことが容易というわけではありませんが…)大きな成果を挙げる場合もあります。

そのように他者の力を借りることができるのはご縁あってのもの、ご縁を大切にするからこそのものではないかと思います。

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