先日、とある士業の大先輩の先生からアドバイスを頂きました。
「荒木くん、顧問契約を結んだら1か月に1回は会社訪問します、って言ってたけど、それやめたほうがいいよ。」とのことでした。
私(荒木)は、伝え聞いた話から、弁護士の一般的な相場として、顧問先であっても会社に行くことはあまりなく、自分の事務所に会社の方を呼ぶことが多いとの認識であり、おそらく事実として間違っていないと思われます。
そのことをとらまえて、一般企業の方からは「お金を頂いている側が出向くのがビジネスの常識だ。」とか「弁護士はそんなふうに殿様商売をやっているから気に食わない。」という言もあるやに聞いていました。
そのため私が積極的に顧問先様の会社に出向く方針をとっています。
私が考えていた会社訪問のメリットはいくつかありますが、顧問先様の移動時間の削減、資料を見る便宜、会社の状況の確認、従業員の方との交流等が主だったものと考えています。
しかしその先生が仰るには、「社長は弁護士が来てくれたら喜ぶだろうけど、従業員は弁護士が来るとなったらどうしていいか分からず、負担になるだけだ。」ということです。
現在のところ、私には私の考え方が正しいのか、その先生の考え方が正しいのかは判断がついていません。
しかし少なくとも、私の考え方は従来の弁護士業界の常識を覆したものであり(というと少々言い過ぎではありますが)、その先生の考え方は私の常識を覆したものです。
常識を覆すという過程は容易なものではなく、自分の常識に異を唱えられた場合、脳内でどちらの常識が正しいのか、混乱が生じます。
その混乱こそが成長の大きな要素であると考えています。
すなわち、これまでの常識を疑うこともなく、ルーティーンどおりに業務をこなしていただけでは、これまでどおりの当たり前の結果しか出ません。
それに対して常識を疑い、混乱を生じ、考え、試し、評価して新しい常識を取り入れられた場合、これまでの常識を覆すような結果が生まれるものだと思います。
今回のお話は、結果的にどちらの結論を取るのか未定ですが、そのような混乱のきっかけを与えてくださったことは大きなことだと感謝しております。
このように混乱のきっかけを作って頂くのも一つのご縁であると考えると、常識を疑わせるような方とのご縁は混乱の前提として必須のものであると思います。
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