昨日はつなぐ家族信託研修の第1回でした。
13名の受講者の方にお越し頂き、熱気に包まれた中でお話させて頂きました。
まだまだ認知度が高いとはいえない家族信託をうまく進めるためにはいくつかの要素が必要なように思います。
①依頼者のご理解
まずは依頼者の方が家族信託についてある程度正しいご理解を頂くことが前提になります。
「家族信託を使うと相続税がなくなる。」とか「家族信託を使うと兄弟の相続分を取り上げることができる。」等の過剰な期待をもたれていると進め方が難しくなります。
依頼者の方が、「認知症対策をしたい。」「数次相続対策をしたい。」「自宅だけは売らないで引継ぎたい。」等、家族信託の仕組みを理解した上での目的を持って頂く必要があります。
②継続的な関係を続けられるコーディネーター
家族信託は一朝一夕で設定できるものではなく、財産調査、意向の確認等の事前準備が必要となります。
そこで重要になってくるのが、依頼者の方に継続的に接することができるコーディネーターの方の存在です。
このコーディネーターと言われる方は、不動産や保険の営業の方等、本業は別に持っていて、家族信託を活用することで本業に対する波及効果も得られるような方が望ましいといわれています。
このようなコーディネーターの方は、もともと依頼者の方と信頼関係が築けているため、新しい手法である家族信託の話をしても依頼者の方に受け入れられやすいものと思われます。
依頼者の方に家族信託の実行を決断していただくためには、コーディネーターの方の存在が重要であると思われます。
③家族信託の専門家
そしてもちろん必要となってくるのが家族信託に関する専門家です。
家族信託を設定するためには信託契約書の作成が必要となりますが、これにはかなりの専門的な能力が必要です。
弁護士であるとか、司法書士であるとか、行政書士であるとか、資格の問題ではなく、信託法に関する知識や家族信託の経験が必須です。
また、信託に関する税務の専門家、不動産であれば登記専門家も必要になってきます。
このように専門家としてもチームを作ることが必要になってくると考えられます。
家族信託は、ある程度手間のかかることですが、その分、これまでに実現できなかった強力な効果をもたらすものです。
家族信託をうまく進めるためにしっかりしたチームを作ることが重要になります。
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