(本記事は5月31日投稿分です。)
最近、注目を集めている家族信託ですが、ついに金融機関が旗を振って普及を進めるようになったようです。
千葉銀行は、25日、「ちばぎんファミリートラストサポートサービス」というサービスを始めました。
http://www.chibabank.co.jp/news/kojin/2016/0525_01/
このサービスは銀行がアドバイザーとして(実際には士業の代理店的存在ではないかと思われますが…)、顧客に対して家族信託(民事信託)の組成のアドバイスを行うというものです。
もちろん銀行は、契約書を作ったり、税務的なアドバイスを行ったりすることで報酬を得ることはできませんので、提携する士業に対して案件をつなぐことでマージンを受けることがこのサービスの眼目だと思われます。
このサービスの土台となったものに、銀行が取り扱っている「遺言信託」というサービスがあります。
このサービスは名前こそ「信託」という言葉が入っていて、いかにも金融商品っぽいのですが、内実は顧客に対して遺言の作成を勧め、その遺言書を金融機関が預かっておいて、いざ顧客が死亡した際に遺言執行費用を得るというモデルです。
我々専門家からするとかなり単純なモデルであり、これが本当に売れるのだろうか、と思う節もないではなかったのですが、現在では相当に広まりを見せているようです。
家族信託(民事信託)の組成は、この遺言信託とは雲泥の差があるほど難しい業務ですので、金融機関がどこまで対応できるのか、またどれくらいの広まりを見せるのか注目しています。
なお、株式会社つなぐ相続アドバイザーズでは金融機関のような顧客への販売力のある会社との提携を模索していましたが、この度、1件大手の会社との業務提携が決まる見込みです(まだ公表はできませんが…。)。
確実に家族信託の時代が到来しつつありますので、家族信託をビジネスとして考えておられる会社の方は是非この波に乗り遅れないように対応していただければと考えております。
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