私が好きだった馬(競走馬)の1頭にツインターボという馬がいます。
ツインターボはトウカイテイオーと同世代で、勝ちっぷりも負けっぷりも華々しいという逃げの名馬でした。
中でもライスシャワーを含むハシルショウグン以下をぶっちぎった93年のオールカマーは伝説として残っています。
ツインターボの戦績についてはこちらから。
http://db.netkeiba.com/horse/1988106332/
さて、表題の件ですが、ツインターボが専門家に与えてくれる示唆(?)は3つあるように思います(かなり強引ですが(笑)。)。
まず1つ目は、馬名の由来となっている本来のツインターボ(エンジン)の特性です。
ツインターボとは、2つのターボチャージャーが付いているエンジンをいいます。
ターボチャージャーが2つ付いていると、シングルターボのエンジンよりも発進時の加速性能が格段に高くなる(そうです)。
ちなみに馬のほうのツインターボもスタートが速く、一説によると稀代の逃げ馬といわれたメジロパーマーをも上回っていたとか(直接対決はありませんでした。)。
つまり、専門家として名を馳せるためにはスタートダッシュが大切ということを示しています。
とかく専門家は専門知識、専門的な処理能力にこだわってしまうため、肝心要の「買って頂く」ということをどこかに置き去りにしてしまいます。
スタートから、つまり専門家になった最初から「売って売って売りまくる」ことが大切です。
スタートで売れていくことによりノウハウが蓄積し、技術・品質が上がり、さらなる売上げにつながるのです。
2つ目は、ターボが2つ着いているという構造です。
ツインターボといっても、常時ツインとシーケンシャルの2種類ある(そうで)、シーケンシャルは、低速時に小型タービンを使用し、中高速域で大型タービンを使用するエンジン出力可変型のターボ形式(だそうで)、常時ツインはシングルターボの欠点である低速時の過給を補うために小型タービンを2個装着し、過給レスポンスを良くする目的で装着する(そうです。全然分かってません(汗)。)。
ともあれここで注目して頂きたいのはターボの種類を別のものにできるということです。
専門家は自分が専門だと思っていることだけに集中して注力しがちですが、本当は2つ(以上)の専門性(ターボ)を搭載することができるということです。
2つ(以上)の専門性を持つことで同じ専門家といわれる集団の中で突出した結果を残せる可能性が生じます。
専門家といえども別の切り口から専門性を支える要素を常に探し続けるという姿勢が必要ということです。
3つ目は、ありえないぐらい2着を引き離す異次元の逃げっぷりです。
ツインターボ(馬)はスタートがいいこともありますが、スタミナの残り具合など一顧だにせず、道中(レースの中盤)でこれでもかというほど2番手以下を引き離す戦法(大逃げ)を取っていました。
逃げ馬と呼ばれる馬はたくさんいますが、ツインターボほど無謀な逃げ方をする馬はそうそういませんでした。
まさに異端、圧巻、破天荒な逃げ方だといえます。
ツインターボは、途中でスタミナ切れを起こし、惨敗をするレースもありました(多かったです)が、勝つ時は楽勝といったレースも多くありました。
一方、専門家と呼ばれる人は同じ専門家の集団(ex.弁護士における弁護士会)とばかりつるむ傾向があります。
日本人の傾向なのでしょうか、その中では横並び意識が芽生え、かつ出る杭を打とうとする勢力が必ずといっていいほど存在することから、そうそう異端、圧巻、破天荒な専門家は生み出されません。
そういった横並び状態(団子状態の馬群)の中で多少の努力をしても競合する専門家にはなかなか勝てないし、勝てたとしても多大な労力を消費するはずです。
横並び状態の専門家を傍目に、我が道を行くという専門家がうまくハマるとまさに楽勝に等しい成果を残すことができます。
そんなこんなで私は法律の専門家と経営の専門家となるべく、ツインターボを見習って(?)日々精進を重ねているわけでございます。
いつか93年のオールカマーのような圧勝ができることを夢見つつ。
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