教学相長(きょうがくあいちょうず)という言葉があります。
これは「礼記」に出ている言葉で、学問を始めてようやく自分の知識が不足していることを知って、人に教えてみて人に教えることの難しさがわかるということであり、学ぶことと教えることは一体のものであるということをいっています。
私(荒木)はつねづね家族信託、家族信託と吹いてまわり、家族信託の普及と発展のために尽力していますが、最近ではお客様の前や企業内セミナーの席でお話させて頂く機会が増えました。
私はもちろん、普段から家族信託関係の情報を集め勉強を続けていますが、そのようにアウトプットすることで、「ここはこう説明すればわかりやすいんだな。」とか「ここの話はあまり理解できていないからある程度ぼやかした言い方をしておこう。」とか考える機会が得られるわけです。
あるいは原稿を書かせて頂く機会もありますが、そのときも知っていたと思っていたことを書こうとすると、正しい知識であるのかどうも引っかかってしまい、筆が進まなくなってしまうことがあります。
つまりは私が皆様にセミナーや記事を通じて家族信託についてお教えしている一方で、私自身が家族信託について学ばせて頂いているわけです。
また、セミナーの最後では質疑応答の時間を設けさせて頂くことが多いのですが、ご質問を頂くことで気付かされることも多々あります。
多く質問を頂く項目については、「皆様がこんなところにご関心をお持ちなんだ。」と気付かされますし、鋭いご質問を頂いたときには「もっと勉強しなければ。」と思わされることもあります。
このブログで書いていることについても、ブログを読まれている方とお会いしたときに質問されたりしますし、アクセス数を見ていると皆様がどんなことにご関心があるかということがわかります。
このように、「情けは人のためならず」ではないですが「教えは人のためならず(自分のためにもなる)」ということができます。
なかなか人前で話すことができない方(話す機会がない方、話すのが苦手な方)や書くことができない方(書くためのメディアをお持ちでない方、文章を上手く作れない方)もいらっしゃると思いますが、単にインプットしているだけだと気付かない漏れが生じていたり、知識を実際に使おうとしても上手く使えないという問題が発生します。
私自身も以前はそれほどセミナーで話すことはなかったですし、このように毎日ブログを書くこともありませんでした。
しかし、アウトプットをするようになってからは、どんどんインプットしていきたいという意欲が湧くようになりましたし、情報の見方に敏感になりました。
そうしたことで(どの程度かわからないですが)脳が活性化し(たような気がするだけかもしれませんが(笑))、活気ある生活になったように思います。
皆様にも何でも構わないので積極的に人に教える意識を持たれることをおすすめします。
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