投稿日:2016年04月11日

【札幌 弁護士コラム】滝に入って考えたこと

唐突な話なのですが、最近、滝行を始めました(笑)。

(本当に弁護士業務と何の関係もなくなってきていてすみません…。)

知人から何の気なしに誘われ、初めて行ったときが冒頭の写真です。

3月頭の北海道で、ご覧のとおり雪は積もるわ氷は張るわで相当寒い時期でした。

そんな中で滝に入っていろいろなことを感じ、ビジネスにも通じることもあると考えました。

 

①滝は見る角度によって違う

私が入った滝は落差3m程度で、上から見る分には対して大きい滝に見えません(滝と言えば大きいものしか見たことがないということもあるでしょうが。)。

しかし、滝の下に降りて正面から見ると、自分の身長よりも全然高く、圧倒的な威圧感を受けます。

しかも足元は冷たい水が流れる川ですので、寒さと威圧感で一瞬にして縮み上がってしまいます。

それでも気合いで滝に入ると、何と、意外と温かいのです!

これは知人からも聞いていたのですが、到底にわかに信じられるはずもなく、半信半疑でした。

原理はよくわかりませんが、外気で冷えた体の表面が0℃以下になっているため、水が温かく感じるのではないでしょうか。

このように滝は見る角度によって大きく表情を変えます。

 

ビジネスの世界においても1つの事象についていろいろな見方をしろという格言で、「鳥の目」「虫の目」「魚の目」を持てといわれることがあります。

1つの見方しかしなければ考えが凝り固まってしまうという意味ですが、滝の見方によってもそれを実感できます。

 

②気合いの力を知る

滝に入る前には、滝道場の道場主の方から所作や礼儀などについて指導をされます。

その中でも一番強調されたのが「気合い」についてです。

ご覧になってのとおり、尋常な寒さの状況じゃありません(笑)。

こんなところに正気な状態で居られるはずもなく、普通であればがたがたと震えあがります。

しかし、私は滝に入っても特に震えというものを感じませんでした。

全くといったらウソかも知れませんが、寒さや冷たさもそれほど感じなかったように記憶しています。

私はこのときに初めて体感しましたが、気合いが五感を凌駕していれば、何も感じなくなるということでしょう。

逆に少しでも気合いが抜けていればすぐにがたがたと震えが来たことでしょう。

 

ビジネスの世界においても気合いに似た感覚があります。

事業に懸ける「情熱」、「意欲」、「信念」、こういったものがこれにあたります。

最初は、多少事業計画に無理があっても、多少サービスが悪くても、多少品質が悪くてもこういったものがあれば売れるための改善を継続できます。

 

③安全基地があることを感じる

ご覧になってのとおり冬の北海道の滝ですので、滝行は下手をすれば凍死したり、心臓発作を起こしたりする危険を伴う行為なわけです。

こんなところに1人で行けと言われたらさすがに生命の危険を感じます。

しかし前述のとおり、滝に入る前のレクチャーでは、滝に入る心構え、作法、危険回避の手法などを教えて頂きます。

また、滝には1人で入るわけではなく、道場主の方にご指導を頂き、滝の先輩(?)に見守られながら入るわけです。

そのようなことで安心感を得られるがゆえに、生命の危険を感じながらも果敢に滝に入っていけるのです。

 

脳科学者の茂木健一郎は「安全基地があるから挑戦ができる。」という言い方をしています。

例えば小さな子供が外に出たら見るもの、聞くもの、触るもの全てが初めてのもので、危険回避行動が取れないため常に危険と隣り合わせなわけです。

それでも子供が外に出て行こうとするのは、どこかで両親や兄弟、近所の人たちが見守ってくれているという安心感があるためであるというのです。

 

ビジネスにおいても失敗を恐れずに挑戦できるのは、会社がつぶれないだけの余力があるからです。

逆に言えば挑戦を行うためにはまず、何とかしてつぶれないだけの余力を身につけないといけないということになります。

このようなビジネスの順序についても、滝は教えてくれるのかもしれません。

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