昨日はチャンスを逃した場合の心の持ち方というか、善後策についてお話しました。
今日はそもそもなぜ人はチャンスを逃すのか、ということについてお話ししていきます。
何事においてもチャンスが訪れるのは(活動の時間や人生の長さから見たら)いつも一瞬のことです。
これを例えて「チャンスの神は前髪しかない」と言われています(チャンスが通り過ぎて行ったら後ろ髪を引っ張ることができないという意味です。)。
ではどうしたらこの一瞬のチャンスを掴まえることができるのでしょうか。
ここでは、①明確な判断基準を持つこと、②行動力(瞬発力)を持つことが重要といえます。
まず①については、どんな事象が起こった場合でも、電卓をたたくようにすぐに答えを出せるような判断基準を常日頃から持っておくことです。
例えば企業が何かビジネスになりそうなことを見つけたとしても、やってみるかどうか、やってみるとしてどれくらいの期間を継続するか、人員を割くか、資本投下するか、という基準がなければ単なる経営者の直感による経営になってしまいます。
このような直感による経営の問題点は、PDCAのサイクルを回せないことであり、仮に同じような場面に出くわしたとしても過去の蓄積が利用できないことにあります。
一方、判断基準を持つためにはどうすればよいかということについては、まずは他人や他社のまねをして、判断基準となる要素を「言語」として持つことが必要になります。
勘や雰囲気ではなく、「言語」を明確な基準とすることによってこそ、物事は判断ができるようになります。
判断基準としての「言語」を繰り返し使用することによって、「言語」が体(社内)に沁みついていき、いつしか無意識の自然体での判断が可能となります。
また、②については、①と同様にすぐさま行動することについての「言語」を持つ→無意識化するというプロセスも必要ですが、一方で「場」の存在も必要だと思われます。
「場」とは、様々な場面が考えられますが、優秀な経営者の集まりや朝早く起きて勉強する団体など、周囲に行動力のある人が多くいる場所が一番イメージしやすいかと思います。
このような「場」に身を置くことにより、なかなか行動に移せない人(会社)であっても「場」の雰囲気に流されて(?)動いていってしまうものです。
「場」というと大きな集まりを想像しがちですが、1人の人に付いて回り、その人のまねをすることも1つの「場」(「師匠」といった方が適切かもしれませんが)ということができます。
いずれにしても「チャンスを掴む」という観点において、人との出会い、しかるべき「場」に身を置くことも重要だと考えられます。
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